お勉強中

2009年03月09日

おわ。
すごいひさしぶりすぎる。
他所で日記書いてたりはしてたんですが
ここではおひさしぶりです。すみません。
2月半ばくらいまでキューキューになって漫画のことで頭いっぱいでした。
そこからちょっと立ち止まって考えるところがあったりで
でまた漫画のこと考えながら生活してる感じです。

最近は芸者さんのことを書いた本をがつがつ読んでます。
もともと戦前の花街ワールドは大好きで
五社監督ものみたいな。吉原炎上とかね。あと宮尾登美子とか。
女子のかわいいところやきたないところがごちゃまぜになった美しさに
ぐっときてたんですが
ちゃんとその世界を参考文献でひもといてみれば
基本は「宴会のコンパニオンのおねいさん」ワールドなんですね。
私の一番苦手な世界の住人だ。。隣に坐っても会話が絶対噛み合ないと思う。
ホテルの宴会配膳バイトを割と長くやってたことがあるんですが
配膳バイトですら、常識と機転と愛想と気配りの世界で
もう私その真逆人間ですから。堂々と言う事じゃないですけど。
…なんだろ。あのバイトに馴染みまくってた人達が苦手だっただけかもしれないけど。
ああどーでもいいけど、リボンの下に髪をまとめるネットみたいなのがついたバレッタが大嫌いだったな。
2000年くらいの話ですよ。ぜったい付けるきまりだった。なんでそんな80年代末みたいな頭をせにゃならんのか。
あんなもんできちんと感が出す慣例とか、死ぬ程憎悪してた。

ともかく
私は非常に苦手ですああいう水商売ワールドの美意識。
だけど戦前なんかだと親の借金のカタなんかで泣く泣く花街に入ってくる女の子もいたわけで
そういう子の目線で花街ワールドを観れる可能性は私にも残されてるな。
なんだこのネガティブな立ち位置w
やー。だって綺麗じゃないですか戦前の盛装した芸者さんたちって。
昔の料亭だってすごいかっこいいですよ。あのいかがわしい豪華さ。た、たまらんです。
それにやっぱり「女子のかわいいところやきたないところがごちゃまぜになった美しさ」
を感じますね。
一流どころの人のインタビュー本とか自伝本になるとおもてなしのプロ意識ばかり連ねてあるので
その世界の汚い美しさとかドラマチックな裏表は感じないんですが。
いつか廃れてしまった置屋の話とか、経済学の観点から書き起こした本とか、
そういうのも併せて読んでみると、やっぱり私の初期衝動でぐっときた花街の匂いがしてきます。
ちなみに芸者さんは、お女郎さんとは違いますよ。
どっちも色っぽい和装なのでごっちゃになりますが
芸妓は芸を売り、娼妓は身を売り、基本きちんと線引きがあります。
だけど戦前や戦後間もないころは芸妓が芸事や着物への投資するのにパトロンが後ろ盾で付くことがあり
そのパトロンを「旦那」と呼んだそうで、旦那との関係は基本は男女の情がベース。
ともすれば芸妓の本意とは裏腹な肉体関係が当時の花街にはあった、というダーティな過去が
現代の人間から観ると、芸妓と娼妓の境をうやむやに見せている原因のようですね。

まだ東京や京都の花街のことを書いた本ばっかり読んでますが
おそらく地方にいけば行く程、芸娼の境が曖昧になる、と踏んでいます。
都会はだいたい何でも細分化がきちんとされているもんですから。
地方は細分化されないぶん、人間臭いエピソードがごっちゃりあるはずです。
地方の郷土史とかあたってみるか。
うわー大学の卒論みたいだなw
楽しいけどね。

あー。東京ものでも永井荷風忘れてた。久しぶりに読んでみよう。 


Posted by マツオヒロミ at 03:23Comments(0)日記