終わった!&某SNSにコミュニティ作ってもらいました!

2009年10月17日

21歳のときから7年間お世話になったアーカムを昨日付けで無事退職しました。
長かった。。
今日からイラストの方に専念する生活を始めました。
有り難いことに、早速頂いたお仕事があったので
それをカリカリ描きながら今日一日が終わろうとしています。

アーカムというのはもともと古本屋さんで
そこの店員として雇われたのが21歳、2002年の夏でした。
そこから、アーカムは通販サイトも当時既にやってましたので
WEBデザインの方のお仕事もちょっとづつお手伝いするようになりました。
今はファイヤーワークスというソフトを使ってデザインしてますが
当時はIllustratorとPhotoshopでえっちらおっちらやってまして
というか、これらのツールは、ほとんどの方がそうだと思いますが
私も必要に迫られて独学で一から覚えました。
最初はIllustratorには泣かされたなぁ。ほんとしんどかった。
アーカムに入ってから2、3年店頭に立ちながら家でデザインの仕事をして、個人的にはイラストや漫画を描く毎日でした。
そのうち経営企画と労務、経理、あとはWEBデザイン関係の仕事、つまりはデスクワーク系の仕事を統括した事務所がハーバーランド付近にできまして、こそに詰めるようになったのが2006年。でもまだ店頭にも週3くらいで立ってましたね。当時は一応店長やってました。まぁ半端もん店長でしたが。へたくそなりに利益計算をちまちまやったり。どっちかというとスタッフのメンテがほとんどだったかなぁと思います。シフト調節したり、仕事の采配したり。ほんと算数のできない店長だった。
で、とうとう今年の3月で店頭を卒業して、デザイン一本で事務所に詰めていたのですが
いつのまにか気がついたらサイト作成のプロジェクトマネージャーの仕事をしていたり、社内の人事を始めとした労務をまかされたりで、とにかく忙しかったです。
いや、この7年間ずっと忙しかった。休みの日も他のスタッフに電話して指示だしたりしてたし。忙しかった。
だけど、最高のモラトリアムでした。私はこのアーカムでの7年間があったから出遅れたと思うし、だけど、ものすごく鍛えられたように思います。
真価が問われるのはこれからなのですが、
「自分がやらねば何も動かない。じゃあどうすんの。私は何を用意して何を伝えて人にどうして欲しいの?」
と考えて動いてきたアーカムでの7年間を無駄にしないよう、頑張ろうと思います。
技術的に得てきたことは、誰も教えてくれる人のいない独学しかない環境でしたが
主体的な発想だけは、まぬけで要領の悪い私でも、なんとなく身に付いたような気がします。
これが何よりの財産です。

アーカムの方々には非常によくしてもらいました。
将来は会社に残るのではなく、作家として立ちたいというのを、快く応援してくれた人たちでした。
そういう職場というのは非常に稀ですので、だからこそ甘えて7年間もお世話になってしまいした。
本当にどうもありがとうございました。


私はアーカムに入ったときから
「漫画家になりたい」と言ってた、というかまぁ子供のときからですが。
昨年働きながら一年間かけて描いた作品が、なんとか賞にひっかかって
これからデビュー目指して頑張ろう、というところでした。
ですが、描かねば飢え死にする状況にならないと
いつまでたってもどんづまり。と指摘されまして。
ごもっともです。
だって当時モラトリアム真っ最中ですよ。
社会人として働く、というのは、作家志望にとっては、実はモラトリアムだったのです。
まぁうまくバランスとられてる方もおられるので一概には言えませんが。
じゃあいざ会社やめて頑張ってみよう
となったときに、私は漫画ではなく、イラストを選択しました。
フリーランスとして成立するのは、イラストの方だと、
直感、実績ともに、鑑みてそう判断しました。

まぁそんなわけで
ぼちぼちがんばろうと思います。
今のところ、毎日非常に充実してます。

あ。そうそう。某SNSにコミュニティ作ってもらいました!
ありがたいこと極まりないです。
私からも何かコンテンツを、と考えているのですが
知名度も何にもないんで、ファンに向かって、っていうよりは
同じように絵を描いてる方に楽しんでもらえるような感じのコンテンツを考えてます。
まだ管理人さんに相談してないんですが。。
とりあえず、資料本をどんどん紹介してこうかなとか。
長く古本屋勤務だったので、本だけはまともに人に紹介できますw
あとは、たいしたことないですがメイキングもいいかもなぁと。
最近思うのが、技術とかデータとか、お金と一緒で、
人とやり取りすればするほど財産が増えるということです。
一人の王国に閉じこもっていると、お金と一緒で、何にもならないんですね。
よく秘伝のタレは企業秘密、なんてのがありますが
そんなもんばんばん伝播させた方がもっともっとブラッシュアップされるんですよ、きっと。
財産っていうとえぐいですけど、いじきたなく聞こえる方もおられるかもしれないですが
実は大事に自分の手元に置いとくより、人にどんどん伝えた方が、自分のためにもなるし、人の役にも立つし、ひいては自分のいるフィールドへの貢献にもなっていて、はっきり言って手元に置いとくのは誰の特にもならないんじゃない、と最近よく思います。 


Posted by マツオヒロミ at 03:04Comments(2)日記